アセルカデ
シナリオ作成について
はじめに
依頼(以下シナリオ)を作成するにあたり、いくつか書き記しておきます。
依頼には三つのタイプがあることは記しましたね。【探索・調査】【蒐集・展示】【事件解決】の三種類です。この三つのモードはどれを採用しても構いません。
【探索・調査】であれば街の探索に適しているため、旅行のようなシナリオも作りやすいでしょう。
【蒐集・展示】であれば探索もしつつ、しっかりとした目標設定があるのでガクゲイ員たちもモチベーションを保ちやすいでしょう。
【事件解決】であれば本格的なミステリーにするもよし、【蒐集・展示】で扱えないような内容のゆるいシナリオにするもよしです。
また、この三つのタイプを全てつなげた三部作という形をとるのもいいでしょう。その場合、その依頼は非常に大規模なものになります。一部完結ごとにスキルコスト報酬などを与えて、実地訓練のようなシナリオにするのもいいかもしれません。
全てつなげなくても、二つを組み合わせた構成ももちろんかまいません。
シナリオの内容としては、時に身の毛もよだつような恐怖を味わうこともあれば、仲のいいガクゲイ員同士で楽しく旅行したいなどさまざまな状況が考えられます。支配人はそういったことには寛大なため、色んな目的のシナリオを作ってゲハイム博物館で観測される世界を増やしていきましょう。
世界の観測は支配人の目的の一つなのですから。
エネミーについて
エネミーに関して、皆さんの想像力が働く範囲で自由に作成してください。吸血鬼や鬼のような昔からよく語られるものでも、全くオリジナルのものでもかまいません。
強さに関して、倒せる範囲のものならばHPは20~80、EPは60~80程だと思ってください。勿論、雑魚に設定したいならHP20以下、EP60以下も構いません。特に人物エネミーの場合、存在感が薄いなら30などでもいいでしょう。
HP90以上、EP100はとても強い敵と思って構いません。倒せないものなら特に上限はありません。
ただし、エネミーが元々その世界にいない紛れ込んだものであれば、EPは100未満としてください。ガクゲイ員たち同様あらゆるものは、自分のもといた世界以外のものに触れたり、そこで生活していれば存在度が減少するものです。存在が希薄になっていく中、そのエネミーを完全に消すも助けるも、依頼人であるあなたの自由です。
以下はエネミー例です。
その世界で都市伝説となっている雑魚エネミー
HP20 MP30 EP70
《怪力》あるいは《交渉》あるいは《オリジナルスキル》
その世界で都市伝説となっているエネミー
HP50 MP40 EP80
《怪力》あるいは《交渉》あるいは《オリジナルスキル》
その世界で都市伝説となっている強力なエネミー(その世界出身)
HP80 MP80 EP100
《怪力》あるいは《交渉》あるいは《オリジナルスキル》
その世界で都市伝説となっている強力なエネミー(その世界出身ではない)
HP80 MP90 EP85
《怪力》あるいは《交渉》あるいは《オリジナルスキル》
【探索・調査】モードについて
地図作成はなるべく詳しく設定しておきましょう。どこに何があるか、伝えるのは館長の役目です。こんな色をしたこんな店がある、その店にはこんなものが売っている、その店のものはこの世界特有の形をしています、など描写できれば、ガクゲイ員たちもその世界に入り込みやすくなります。
この地図の範囲はどこまでも書いていいですが、世界地図のようなものですとガクゲイ員たちもどこまで歩いていいか困るでしょう。
地図は何枚書くことになっても構いません。ただし、1枚に書く範囲は大きくても街1つまでにしましょう。街の移動が必要な場合は2枚目の地図を書いてもらうなど、あまりこまごまと書く必要がないようにしましょう。
ガクゲイ員たちに書いてもらう地図はざっくりのものでかまいません。ポイントとなるものがおよそ正しい位置にあればシナリオクリアです。
【蒐集・展示】モードについて
蒐集・展示モードでは報酬設定が必要です。
その蒐集する対象が珍しければ惜しむことなくボーナスを与えましょう。
目安としては100cm以内の物であれば1つにつき1,000円、小さなものならまとめてこの金額でもいいでしょう。
100cm以上の大物でも、アイテムなら5,000円ほど、生き物なら10,000円ほどが妥当でしょう。あくまでボーナスですからね。
その世界にいた重要NPCで、かつ従業員ではなく展示物として展示する場合は最低100,000円以上で好きな金額を提示してください。
また、蒐集・展示では《捕獲判定》が発生します。
対象がアイテムなどの物であれば確定で捕獲しても構いません。
生き物でも罠などにかかっていて自由に動けるわけではない場合、HPが8%以下の時と同じ難易度でも構いません。
自由に動き回れて元気な場合は表通りに対応しましょう。
戦闘させたくない場合は捕獲対象の状況を調節して難易度を下げましょう。
【事件解決】モードについて
最も自由にシナリオを書けるモードです。自由にやりたいことをやりましょう。
なんならガクゲイ員たちを一時的に学生やアイドルなど別の職業にすることも可能です。
シナリオ作成にあたってのありそうな質問
Q.EP減少はどうしてもやらなきゃだめ?
A.いいえ。
このシステムの売りは存在感です。肉体が死んでも、精神が死んでもその人物はその人物として生き続ける、元の世界との繋がりがなくならない限り。
つまり、元の世界との繋がりが薄くならなければいいのです。同じ世界線出身のガクゲイ員たちを集めて、そのガクゲイ員たちが元々暮らす世界で仕事をしてもらえばEPの減少はそうそう発生しないでしょう。【探索・調査】であれば完全にEP減少なしも考えられますし、【事件解決】でももしかするとEP減少のタイミングがないものもあるかもしれません。
ただし、その世界にいないものが紛れ込んで、それに触れるというタイミングではEP減少が発生してしまうため、【蒐集・展示】モードに限って言えばEP減少を回避するのは不可能です。
Q.報酬はスキルコストだけ?
A.いいえ。
ガクゲイ員たちが元の世界で仕事をして活躍することがあれば存在度をあげてもかまいません。また、何か便利なアイテムを贈ってもいいでしょう。あるいはそのシナリオをクリアしたことでいける旅行などもいいでしょうね。重要NPCを博物館従業員にするのもいいでしょう。
Q.ガクゲイ員たちにハンドアウト(事前設定のこと。以下HO)をつけてもいいの?
A.かまいません。
元々別の職業で兼業しているガクゲイ員もいるでしょう。
Q.HPやMPばっかり減少するシナリオでもいいの?
A.かまいません。
死なないので。
Q.存在度が0になったガクゲイ員を救済することはできない?
A.現状の研究段階だと支配人にもそれを行うことはできないため、できません。しかし、どうやら支配人は何かをつかみかけているようです。研究の発展を願いましょう。
また、いつ研究が発展するかもわからないため、存在度が0のガクゲイ員の履歴書も大切に保管することをおすすめします。
Q.オリジナルスキルを作りたい!
A.どうぞ。
そのシナリオ上必要ならどうぞ。難易度の設定もお任せします。
というのも、もしガクゲイ員たちにHOがついている場合そのスキルを扱う熟練度も違うと思うのでお任せします。
EP減少表について
100%,80%,50%,20%,0%の段階を簡易版、100~0まで10%ごとに区切ったものをハード版とします。
EPの減少は元の世界との繋がりの希薄化であり、現在いる世界との繋がりの強化です。
ガクゲイ員の見た目や知性がその世界の主な住人に近寄ることもあれば、ただただ徐々に存在度が0になることもあるでしょう。
その世界に沿った減少表を作成するもよし、以下に示す「存在希薄化表」を使うのもよしです。
存在希薄化表 簡易版
100% 通常
80% 髪や目の色が元の色より薄くなる。
50% 肉体の末端が透け始める
20% 周囲のガクゲイ員を含め、関係者たちがその人物にまつわる[良い/悪い]記憶を失う。(どちらを選ぶかは任意)
0% 存在度がなくなる。同行者や今まであった人、元の世界の知人や親などの記憶からもなくなり、存在自体がなかったことになる。
存在希薄化表 ハード版
100% 通常
90% どことなく存在感がなくなる(置いて行かれがちになる,自動ドアが反応しにくくなるなど)。
80% 髪や目の色が元の色より薄くなる。
70% 好みや嫌いな物が今までの傾向と異なってくる。
60% 一人称がなくなる。
50% 肉体の末端が透け始める。
40% 好きなものも嫌いなものも一切なくなり、趣味を忘れる。
30% 四肢が透ける。
20% 周囲のガクゲイ員を含め、関係者たちがその人物にまつわる[良い/悪い]記憶を失う(どちらを選ぶかは任意)。
10% 頭部が半透明になる。
0% 存在度がなくなる。同行者や今まであった人、元の世界の知人や親などの記憶からもなくなり、存在自体がなかったことになる。
EP表は好きな方を使ってかまいません。また、簡易版を使う場合も100%と0%以外はハード版の中身と入れ替えてかまいません。
権利関係など
コピペ用
※ 本作は、よこしま ゆかりが作成した『ゲハイム博物館』の二次創作物です。
シナリオルールブックはこちら→https://queenofviolet.wixsite.com/geheim
シナリオを作成した際は以上の文章を付け加えるようにしてください。
また、何かのパロディ・オマージュ・インスピレーションを受けたシナリオについては必ず概要に元ネタを書くようにしてください。PL向け概要か館長向け概要かはお任せしますが、あとがきなどではなく最初に読む場所に書くようにしてください。
また、パロディ元が著作権切れになっている・シェアードワールド作品である場合はこの限りではありませんが、作者自身が何かの作品のパロディ・オマージュであることを認識したうえで作成したシナリオを有償作品とすることを禁止します。
完全オリジナル作品であれば作品を有償で頒布することを許可します。