支配人を作ろう
このゲームはGMもキャラクターとして参加しやすいように設計しています。そのため、館長(GM)だけではなく、何か秘密を抱えている支配人という便利キャラクターを作成することができます。ここでは、支配人を作るにあたって何を設定する必要があるか解説します。
館長(GM)の数だけ支配人がいます。あなただけの支配人を作成し、ガクゲイ員の皆さんに支配人の秘密を追わせるようにしましょう。
最低限の設定
ゲハイム博物館のある座標(0,0,0)の支配者です。全知全能といっても差し支えありません。支配人こそがこの座標の法です。善良な支配者かもしれませんし、悪どいことをやっている支配者かもしれません。どんな支配者かはお任せします。
支配人は何か大切なものを失いました。それは人かもしれませんし、物かもしれません。また、それが失われたのはもう何百年・何千年と昔かもしれませんし、案外つい最近かもしれません。とにかく何かを失いました。
極めて聡明だった支配人は、ひょんなことから永遠に時が進まず、また戻りもしない、座標(0,0,0)を発見します。ここには元々何かあったかもしれませんし、何もないところに頑張ってこの博物館を建てたのかもしれません。とにかく、あらゆる世界について知ることができる研究施設を作りたかったのです。
支配人はここで失ったものを取り戻し、また永久のものにするための研究をしています。その過程で生まれたのが、魂と肉体をわけ、どちらかが朽ちたら補充するという保管方法でした。しかし、これは支配人の求めるものではありません。容器も中身もそのままで取り戻し、永久にしたいのです。
支配人はあらゆる世界で失われた魂・肉体を回収し、研究しています。研究し終わった魂や肉体はもはやみられるようなもではありませんが、使えるものではあります。その余ったものをリサイクルして、従業員の魂や肉体を補充しています。ですからガクゲイ員の皆さんは死ねないのです。ガクゲイ員は従業員であると同時に、支配人の実験体でもあるからです。
支配人の情報
解禁条件
ゲハイムで支配人の秘密に迫らせる場合、ある程度の条件があります。
基本的に魂や肉体の保管・補充に関して支配人から話すことはありません。例外的に、仕事で蒐集した人物(シナリオNPC)には、このことを話します。その人物からの理解を得られたら、存在を座標(0,0,0)に固定し、肉体を全く新しいものにします。そのため、蒐集され、従業員として働く人物は皆支配人の支配下にあります。他の世界の物を容易に触ることもできません。ガクゲイ員同様、存在度が減ってしまうからです。また、契約として支配人の情報を一切口外しないことを約束します。破られた場合にはどうなるか、それは支配人ごとで様々でしょうが、ろくなことにならないのは確かです。
理解を得られなかった場合はそのまま展示するか処分しています。
まず、ガクゲイ員の皆さんは博物館に何が展示されているのかも理解していない状態から始まります。
蒐集した展示物が1個以上あれば、支配人の部屋に行くことができます。とはいえ、そこは事務的な手続きやら一般的なガクゲイ員ではわからないようなものばかりです。
蒐集した展示物が5個以上あって、ようやく博物館内の地図を渡すことができます。何がどこにどのように展示されているかは、館長のセンス次第です。あるいは、ガクゲイ員たちと決めても構いません。
蒐集した展示物が8個以上になったら、本格的に情報を解禁してかまいません。解禁の仕方はお任せします。シナリオを作るもよし、シナリオ後のエピローグで匂わせるもよしです。